個人投資マン
「米国株は高すぎる」 。 でも、それって何を見て言っているのか。 今回はそこをちゃんと分解します。
このシリーズについて
米国株が「割高」と言われる理由を、 単一の指標ではなく5つの異なる視点で検証していくシリーズです。
- 株価収益率(PER) ← 今回
- シラーPER(CAPE)
- バフェット指数(時価総額÷GDP)
- 株式リスクプレミアム(ERP)
- 利益集中度(マグニフィセント7問題)
この記事の内容
株価収益率(PER)とは何か
PERとは、 企業の利益に対して株価が何倍まで買われているかを示す指標です。
フォワードPERが重要な理由
今回見るのはフォワードPERです。
これは過去の利益ではなく、 今後12か月の予想利益を使って算出されます。
フォワードPER= 市場がどれだけ「未来を楽観視しているか」を表す指標。
現在のS&P500フォワードPERはどれくらい高い?
- 現在:約21.5倍
- 過去10年平均:約18.7倍
- コロナQE期:22〜23倍
- ITバブルピーク:約25倍

「すでに“歴史的に高い側”なのは間違いない。」
個人投資マン
PERがこれ以上伸びる条件と限界

一方で、 現在は高金利・高期待という制約があり、 PERがこれ以上伸びる余地は限定的です。
まとめ:PERから見た米国株の現在地
PERという視点で見ると、 米国株はいまかなり良い未来を前提にした価格にあります。
悪い市場ではない。 ただし、 次の10年も簡単に勝てる出発点ではない。
個人投資マン
米国株が悪いんじゃない。 もう“十分に高い”だけだ。
だからこそ、今後は大きく伸びづらい状況だと考えている。