楽天証券を選ぶ理由になりやすいのは、楽天カードでの積立やポイント利用を、投資の仕組みに組み込めることです。ただし、すでに他社で希望の商品を無理なく積み立てているなら、特典だけを理由に移す必要があるかは別に考えます。
筆者が実際に利用しているのはSBI証券です。楽天証券は未使用のため、本記事は操作体験のレビューではなく、2026年9月8日に確認した公式条件に基づく比較です。
楽天証券を検討しやすい使い方
| 使いたい機能 | 利点 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| カードで投信積立 | カード決済とポイント進呈を組み合わせられる | カード種別、対象投信、進呈率、設定締切 |
| 保有中の投信でポイント | 対象ファンドは残高に応じた継続付与がある | すべての投信が対象ではない。購入予定のファンド名で照合 |
| 国内株の売買 | 課税口座でもゼロコースの条件を満たせば手数料0円 | SOR・Rクロスの利用同意、対象外取引 |
| NISAで日米株・投信 | 対象商品の売買手数料が無料 | 信託報酬やスプレッドまで無料ではない |

キャッシュレス積立の上限は、投資額の目標ではない
楽天カード決済は月10万円、楽天ペイ残高決済は月5万円までで、合わせて月15万円をキャッシュレスで積み立てられます。NISAのつみたて投資枠だけで年180万円を買えるわけではなく、月15万円を年間続けてNISAで買うなら成長投資枠の対象商品・残り枠も確認します。
カードの進呈率はカード種別や投信の条件で変わり、最大2%は楽天ブラックカード利用時の条件です。自分が持つカードと買うファンドの組合せで計算してください。条件は楽天証券のNISA・ポイント案内で確認できます。
たとえば月3万円を積み立て、仮に0.5%が付くなら月150ポイント、年間1,800ポイントです。1%なら年間3,600ポイントで、差は年1,800ポイント。これは一定条件で12か月実行した単純計算です。差を得るために有料カードへ変えるなら追加年会費と比較し、投資額を増やしてまで特典を追わないようにします。
「手数料無料」で見落としやすい費用
課税口座の国内株式でゼロコースを使うには、SOR・Rクロスの仕組みを理解し利用に同意する必要があります。SORは複数市場等の条件を比較して注文を執行する仕組みです。無料条件を確認せずに、口座があるだけで0円と考えないようにします。条件の詳細は楽天証券のゼロコースFAQにあります。
NISAの国内株式・米国株式・対象海外ETF・投信も売買手数料無料ですが、投信の信託報酬、一部商品の信託財産留保額、かぶミニのリアルタイム取引などのスプレッドは別です。オペレーター取次ぎやIFA口座などの例外もあるため、NISAの手数料ページで使う取引の注記を確認します。
SBI証券・松井証券とは何を比較するか
| 証券会社 | 比較する軸 | 無料条件・注意点 |
|---|---|---|
| 楽天証券 | 楽天の決済・ポイントと投資をつなぐ必要があるか | 課税国内株のゼロコースはSOR等の同意が必要 |
| 松井証券 | 投信保有ポイントや相談窓口を使うか | 26歳以上の課税国内株は、1日約定代金50万円超で手数料が発生する基本体系 |
| SBI証券 | 希望の商品・取引方法を現在の口座で用意できるか | 国内株無料は対象コースのネット取引・電子交付など条件がある |
比較表は順位ではありません。松井証券の条件は公式手数料、SBI証券は国内株式無料の条件で確認できます。筆者はSBI証券を利用していますが、この事実だけで楽天証券の使い勝手を評価したり、全員にSBI証券をすすめたりはできません。
開設・乗換えを決める前の確認
- 買う予定の商品が取扱対象で、希望する口座区分で購入できるか
- カード・投信の実際のポイント率で、年額メリットはいくらか
- 有料カードや銀行連携を新たに増やす負担がないか
- 他社のNISAで今年すでに買付していないか
- 操作ガイドで積立変更・取消・入出金の流れを確認できるか
積立商品と月額が決まっており、楽天の決済やポイントを無理なく使う人なら比較しやすい候補です。一方、いまの口座で困っていない人は、2口座目を増やす目的と管理負担から先に確認できます。