こんにちは、個人投資マンです。
今回は、FOMCでQE(量的緩和)が再開された場合、仮想通貨はどう動くのか?というテーマについてまとめます。
特にビットコインや仮想通貨は、これまで米国の金融政策に非常に敏感に動いてきました。
そこでこの記事では、過去の QE・QT を整理しながら、仮想通貨の未来を一緒に考えていきます。
「仮想通貨の値動きは“ナラティブ”で動くと言われるけど、結局のところ“お金の流れ”が最大のドライバーです。」
この記事の内容
■ そもそも QE とは何か?QT とは何か?
まずは簡単に、QE・QT の整理からいきます。
QE / QT の基礎
- QE(量的緩和):FRB が国債などを買い、世の中にお金を大量に流す。資産価格が上がりやすい。
- QT(量的引き締め):FRB が資産の保有を減らし、お金を回収。リスク資産が下がりやすい。
- 利下げだけでは不十分:本格的な“相場の転換”は QE 再開が鍵。
つまり、仮想通貨にとって最も追い風になるのは、
利下げ → QE開始
という“ダブル追い風”のタイミングです。
「結局、お金がじゃぶじゃぶに増えると一番伸びるのが“ボラティリティの高い資産”。つまり仮想通貨です。」
■ 過去の QE と仮想通貨の価格推移
仮想通貨が本格的に脚光を浴びたのは最近ですが、金融政策との相関は明確に存在します。

特に 2020 年のコロナショック後の QEは、仮想通貨市場を歴史的な強気相場へ押し上げた最大要因でした。
「あの異常なまでの上げ幅は、テクノロジーやナラティブではなく“流動性”が作り出したものなんですよね。」
■ QT(量的引き締め)になると仮想通貨はどうなる?
逆に、FRBが資産縮小を行う QT になると、仮想通貨は明確に弱くなります。
2018 年、そして 2022–2023 年が典型例。
- 2018年 QT:BTCは約70%下落。
- 2022年 QT + 利上げ:BTCは69,000ドル → 15,000ドル台へ急落。
QT=お金の回収なので、最も影響を受けるのが「リスクが高い資産=仮想通貨」というわけです。
覚えておきたいポイント:
仮想通貨の強気相場は「マクロ環境」がつくり、弱気相場は「流動性の回収」で終わる傾向が強い。
■ もし今後、FOMC が QE を再開したらどうなる?
ここからが本題です。
今後アメリカ経済が深刻な景気後退に直面した場合、FRB は再び QE を実施する可能性があります。
その場合、仮想通貨はどう動くのか?
予想される仮想通貨の反応
- BTC:再び“デジタルゴールド”として資金流入が加速する可能性。
- ETH:ステーキング需要 × L2拡大で強気トレンドに乗る可能性大。
- アルトコイン全般:VC資金が再び活発になり、テーマバブルが起きやすい。
- ミームコイン:流動性バブルの最終地点として急騰しやすい。
特に BTC は、ETF を通じて資金流入経路が整った現代では、過去以上に QE の恩恵を受ける可能性があります。
僕個人としては、もし QE が再開されれば“仮想通貨市場の本格的な強気相場の始まり”だと見ています。
「簡単にまとめると、QE の本質は“お金の追い風”。この追い風が吹くかどうかが、仮想通貨の未来を左右します。」
■ まとめ:仮想通貨の未来は「流動性」で決まる
仮想通貨は、技術やストーリーだけで判断されがちですが、実は最も大きな価格ドライバーは“流動性”です。
- QT → 下落しやすい(お金が減る)
- QE → 上昇しやすい(お金が増える)
- 利下げだけでは不十分、QEが本命
今後の FOMC がどの方向に舵を切るかで、仮想通貨の未来は大きく変わります。
「結局のところ、僕たち個人投資家が見るべきは“チャートの裏側に流れるお金”。これを間違えなければ、大きく外すことはないと思っています。」
今後もマクロ環境をウォッチしながら、仮想通貨の本音投資を続けていきたいと思います。