夫婦ともSBI証券でクレカ積立をするなら、それぞれの本カードが必要です。ただし、2枚ともゴールド(NL)にそろえる必要はありません。2枚目を作るかは、積立額だけでなく、各カードへ振り分けられる対象の支払額と、年会費無料化の有無を合わせて決めます。
まず選ぶなら、この組み合わせ
対象の生活費が年120万円、積立は夫婦それぞれ月5万円なら、ゴールド1枚に100万円、通常NL1枚に20万円を振り分ける形が候補です。夫婦が各100万円を無理なく使える家庭なら、ゴールド2枚を比較できます。すでに両方のゴールドが年会費無料なら、100万円に届かない方のカードも残す理由があります。
ここでは三井住友カード(NL)を「通常NL」、三井住友カード ゴールド(NL)を「ゴールド」と呼びます。以下は2026年10月23日確認の通常条件による仮の家計です。同じ生活費の配分を続けた場合を比べ、入会キャンペーンやOliveなどの上乗せ、旅行特典は含めません。
積立は各自の本カード。生活費は家族カードで集約できる
例えば夫をゴールドの本会員にし、妻がその家族カードを持つと、妻が家族カードで払った食費も夫側の年間利用へ入ります。妻名義の家族カードでも、妻自身のSBI証券のクレカ積立には使えません。積立には、証券口座と同じ名義・生年月日で登録した本会員カードを使います。
| カードの役割 | この例の使い道 |
|---|---|
| 夫のゴールド本カード | 夫の積立と、夫が払う生活費 |
| 妻の家族カード (夫のゴールドに付帯) | 妻が払う食費などを夫側へ合算。妻の積立には使わない |
| 妻の通常NL本カード | 妻の積立と、妻側に残す生活費 |
ゴールドも通常NLも家族カードの年会費は無料です。この形なら、生活費の大部分を夫側へまとめつつ、妻の積立を別の本カードで続けられます。夫婦の役割は逆でも構いません。本カード2枚の利用額を、夫婦だからと合算して100万円判定に使うことはできません。
年120万円なら、ゴールド1枚+通常NL1枚で比較する
夫婦とも月5万円を積み立て、カードへ振り分けられる生活費が年120万円ある家庭を考えます。ここでの120万円は、積立代金を除き、年間利用判定にも通常0.5%の買い物ポイントにも入る支払いです。住宅ローンの口座振替や現金で払う習い事代などは含めません。
下表は、前年も当年も同じ配分を続け、前年実績で決まる付与率が12回の積立すべてに反映された後の比較です。100万円を使うゴールドは年会費無料化済み、20万円側のゴールドは無料化しておらず年5,500円を払うケースとします。
| 本カードの組み合わせ | 生活費の配分 | 年間還元−年会費 |
|---|---|---|
| 通常NL+通常NL | 60万円+60万円 | 12,000円相当 |
| ゴールド+通常NL | 100万円+20万円 | 25,000円相当 |
| ゴールド+ゴールド | 100万円+20万円 | 21,000円相当 |
買い物分はどの組み合わせも年6,000ptです。差が付くのは、積立ポイントと継続特典、年会費です。
- 通常NL2枚:積立は各0.5%で計6,000pt。買い物分と合わせて12,000円相当です。
- ゴールド+通常NL:積立は1%+0.5%で計9,000pt。買い物6,000ptと継続特典10,000ptを足して25,000円相当です。
- ゴールド2枚:積立は1%+0.75%で計10,500pt。20万円側は年会費5,500円が残るため、合計は21,000円相当になります。
この家計では、2枚目を有料のゴールドにして増える積立ポイントは年1,500pt。年会費5,500円を引くと、通常NLを残す方が年4,000円相当多く残ります。家族の支出が120万円なのに、それぞれ100万円を目指して買い物を増やす必要はありません。
日常の支払いは、100万円側と20万円側に役割を分ける
例えば、家族の食費・日用品で年72万円、カード払いできる光熱費で年24万円、予定していたレジャーなどで年4万円をゴールド側へ。妻が買い物する分は、妻名義の家族カードを使います。残る年20万円の普段の支払いは、妻の通常NL本カードへ振り分けます。これは内訳の仮例で、支出を追加する提案ではありません。
通常NLの2年目以降の積立0.5%には、前年の対象利用10万円以上が必要です。生活費を家族カードへ全部移して、妻の本カードを積立専用にすると、翌年度の妻の積立ポイントが0%になることがあります。妻の本カード側に20万円を残すのは、このためです。
「ゴールド100万円+通常NL10万円」を両方満たすには、家計全体で少なくとも年110万円の対象利用が必要です。合計が100万円しかないなら、どちらかの条件を満たせない前提で比べます。なお、表の100万円は仕組みを比べる境界値です。実際には返金や売上到着の遅れもあるため、予定済みの支払いだけで余裕を持って達成できるかを見ます。
2枚目で増える積立ポイントは、年900〜6,000pt
通常NLからゴールドへ替えると、翌年度以降の積立還元は、前年の対象利用が10万円以上100万円未満なら0.5%から0.75%へ、100万円以上なら1%へ上がります。各率が12回すべてに適用されると、増えるのは次の分です。
| その人の月額積立 | 前年10万〜100万円未満 | 前年100万円以上 |
|---|---|---|
| 3万円 | +900pt/年 | +1,800pt/年 |
| 5万円 | +1,500pt/年 | +3,000pt/年 |
| 10万円 | +3,000pt/年 | +6,000pt/年 |
対象利用が年100万円未満で、年会費5,500円も残るなら、翌年度以降は月10万円積み立てても、この増加分だけでは年会費を回収できません。月5万円なら増分は年1,500ptです。ポイントのために、積立額や普段の買い物額を増やす理由にはしません。
すでに2枚とも年会費無料なら、結論は変わる
一度100万円条件を満たして無料化したゴールドは、その後100万円未満の年も年会費無料です。先ほどの年120万円の例で2枚とも無料なら、合計は26,500円相当。ゴールド+通常NLより年1,500円相当多く残ります。「今年100万円に届かない」という理由だけで通常NLへ戻す必要はありません。
この場合も、毎年の継続特典10,000ptは別です。以前に無料化していても、その年100万円に届かないカードには継続特典が付きません。
夫婦それぞれ100万円を使えるなら、2枚目の価値が大きくなる
同じ月5万円ずつの積立でも、対象の生活費を夫100万円・妻100万円に振り分けられるなら、2枚目のゴールドは積立の増加3,000ptに加えて、継続特典10,000ptを受け取れます。両方が年会費無料になった後は、ゴールド+通常NLより年13,000円相当増える計算です。
ただし、家計全体で年200万円あっても、夫150万円・妻50万円のままなら、継続特典を得られるのは夫側だけ。妻側の翌年度の積立還元も0.75%です。夫側の支払い50万円を妻の本カードへ移せるかで、2枚目の役割が変わります。
普段の生活費だけで双方100万円を満たせるなら2枚とも候補。一方、家計の支払いを頻繁に付け替えたり、不要な買い物を足したりしないと届かないなら、1枚へ集約する方が扱いやすくなります。旅行カードに残す支払いなどを、ゴールドの100万円にも重ねて数えないでください。
積立額が違う夫婦なら、ゴールドは積立額の多い側から
100万円を集められるのが1人だけで、積立は夫が月10万円、妻が月3万円なら、同じ家計でも持ち方に差が出ます。双方が必要な対象利用を満たし、1%と0.5%が12回続く仮定では、夫ゴールド・妻通常NLの積立ポイントは年13,800pt。逆なら年9,600ptで、差は4,200ptです。
支払いを無理なく集約できるなら、積立額の多い方をゴールド本会員にする方が有利です。収入が多い方、夫だからという決め方ではなく、積立額と日常の支払い方をそろえて選べます。
新しく作るときは、初年度の年会費と判定期間を分ける
通常NLは年会費永年無料。ゴールドを通常の新規入会で作る場合は、初年度に100万円を使っても、その初年度の年会費5,500円(税込)はかかります。100万円達成による無料化は翌年度からです。
積立還元は入会初年度、原則として通常NLが0.5%、ゴールドが1%。ただし同一カードを過去に持っていた場合など、初年度0%となる例外があります。初年度の率だけを翌年度以降にも当てはめず、継続後は先ほどの年間利用別の率で比べます。
すでに通常NLを持つ方は、有料で新規申込みをする前に、年会費永年無料のゴールド切替案内が届いていないか確認してください。通常NLなど対象カードの年間利用100万円、年齢、メール受信設定などの条件があり、切替審査もあります。案内メール以外から申し込むと、この無料切替の扱いにはなりません。
「年100万円」は1月〜12月の家計簿とは限らない
ゴールドの集計は、初年度が加入日から11か月後の月末まで、翌年度以降は加入月の1日から11か月後の月末までです。例えば2026年10月23日加入なら、初回は2027年9月30日まで。夫婦で加入月が違えば、それぞれの締切も違います。
通常NLの積立条件の集計期間は加入時期によって異なり、ゴールドと同じとは限りません。2023年10月以降の加入では、翌年度以降は加入月の翌月1日から12か月後の月末まで。2023年9月以前の加入は毎年10月〜翌9月です。今の利用で条件を達成しても、積立還元がその日から上がるわけではありません。
積立代金、年会費、一部の電子マネー・決済サービスへのチャージなどは年間利用の対象外です。公共料金やETCは売上到着が遅れることもあるので、締切直前の請求でちょうど100万円になる計画は避けます。積立の10万円条件を詳しく見たい方は、通常NLの記事で確認できます。
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2枚の券種をそろえるより、支払いの役割をそろえる
年120万円の対象利用なら、まずは100万円を集めるゴールドと、20万円を残す通常NL。夫婦各100万円を自然に使えるならゴールド2枚。どちらも100万円へ届かず、これから年会費を払って作る段階なら、通常NL2枚のままで十分です。
一方、無料化済みのゴールドや無料切替案内があるなら、100万円未満の側も別に判断できます。必要なのは「家族の買い物をまとめるカード」と「夫婦それぞれの積立を払う本カード」を決めることです。カードの条件に合わせて家族の予定や投資額を変える必要はありません。