読んだら書く

買い物で貧乏になる人のへの問い〜FIRE 最速で経済的自立を実現する方法~ Part2

こんにちは!社畜です。

今回は読んだ本の中から役立ちそうな投資に関する知識を書き留める回です。

前回記事は読んだら書く~FIRE 最速で経済的自立を実現する方法~です。

出典は以下の本。
FIREについての原典とも言える本で、資産数ドルから5年間で125万ドルを蓄財してリタイアした人の本です。
この中には「資産形成」に関する実践的な知識が多く書かれており、FIREを目指すかどうかにかかわらず、資産形成において重要なノウハウ・マインドを多く学ぶことができます。
資産形成を始めるにあたっては必読の一冊です。

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感想(1件)

今回は「第6章:それに見合う価値があるのか」からの内容です。
毎日する買い物で貧乏にならないための考え方を11個も紹介してくれています。
他のファイナンシャル本と違うのは、「無駄遣いはしてもいい」という前提に立っている点ではないでしょうか。

表層をなぞるハウツー本でせどりについて学習するとか、高配当株投資とはみたいな本を読む前に、まずは根源的な仕組みなどに関する考え方をしっかりと学んでおかないと想定外の事態に陥ったときに大きな判断ミスをすることになります。

個々の投資のハウツー本を読む前に、このような全体的な領域をカバーしてくれる知識を入れておくことは「成功するため」ではなく「失敗しないため」にとても重要です。

買い物はお金以外の価値で考える

投資

蓄財するにあたって、収入増加>>>>節約であることはすでに書いた通りですが、節約をないがしろにしていいというわけではありません。

無駄なものは買わない。必要なものは買う。というのが前提です。

しかし我々はこの判断を正しくできていないというのが6章のテーマになっています。

そして、それらを正しく判断するために11の質問を用意してくれました。
著者は「毎回全てを問う必要はないが軸として覚えておくといい」と書いています。

時給1000円のアルバイトの人の時給はいくらか

問いに移る前に、自分の時給を正しく把握する必要があるとのことです。
あなたは自分の時給を正しく把握していますか?

話をよりシンプルにします。
時給1000円のアルバイトの人の時給はいくらか考えてみましょう。

答えは以下のどれかです。

  • 時給1000円よりも低い
  • 時給1000円ちょうど
  • 時給1000円よりも高い

普通に考えれば、「時給1000円ちょうど」です。
しかし答えは「時給1000円よりも低い」です。

我々の時給は思っていたよりもずっと低い

理由はシンプルです。

我々は「時給」と聞いた時、実際に働いた時間のみの給料として考えます。
しかし実際はもっと多くの時間を費やしているはずです。

例えば、仕事のための通勤で片道1時間、往復2時間かかったとしても給与には反映されません。
女性が家で化粧をするのに30分掛かったらどうでしょうか。
また、仕事に必要な業務外の備品(化粧品、通勤用の衣服など)がかかりませんか?

本当の時給とはこれらを全て加味した上で得られたリターンで計るべきと言っています。

時給1000円で5時間働いた場合の本当の時給を計算してみましょう。

項目労働時間のみで計算労働に付随する項目を含めて計算
労働5h5h
通勤2h
着替え/化粧など0.5h
仕事用の備品(10000円/月と仮定し、労働日数の20日で分割)¥500-
(この項目だけ円)
1日の収入¥5,000-¥4,500- (備品代をマイナス)
時給換算¥1,000-¥600- (¥4,500 / 7.5h)

なんと時給が600円になってしまいました。
これがあなたの正しい時給です。

この考え方に至るかどうかは、「お金と時間、有限なのは時間である」という考え方があるかどうかです。
労働に付随する時間もしっかり計算に入れた上で自分の時給(1時間で稼ぐ力)を測ってみましょう。

この考え方にならない限り、生涯にわたって人生の貴重な時間を切り売りして僅かなお金を稼ぐだけで人生が終わってしまいます。

価値で買うための11の問い

本題に移っていきます。

何か物を買うとき、それが衝動買いであれ計画的であれ、金額で考えるのではなく投資した金額(この場合は価格)に見合うリターン(精神的な面含む)があるかを考えていきます。

この買い物は私をどれだけ幸せにしてくれるのか?

例えば飲み物が欲しくなったとして、それを自動販売機やコンビニで買うとしましょう。

一本130円、朝と夕方で1日2本で300円。
月20日働いたとして6000円。
12ヶ月で72,000円となります。

この72,000円に72,000円の価値があるのか。という話です。

しかしこの本で重要なのは、外出時は飲み物を買わなくて良いように水筒を持ちましょう。みたいなしょうもない節約を言いたいのではないということです。

例えばコーヒーがとても好きで、毎朝コレを飲むことで1日の満足度が上がってパフォーマンス向上に結びつくのであれば、それは例え300円くらいであっても飲む価値はあります。
しかし、「喉が渇いたから何となくコーラを買う」「エナジードリンクを1日1本飲むのが習慣になっている」程度のものであれば、大抵の場合はそれ自体では幸せには結び付かない可能性が高いので、やめたほうがいいです。
喉が渇いたのであれば、もっと安価な水を買う程度にしても本来は問題ないはずです。

私はミニバンに乗っていて、購入価格は450万円でした。
これが無駄な買い物かどうかを考えます。

450万円といえばなかなかの大金です。
「車にそんなにお金かけてアホらしい。軽で良いじゃん。それだけあれば毎年世界旅行とか行けたのに。」と思う人もいるでしょう。
しかし私は、「家族との日常で乗る機会の多い車の移動を快適にしたい」という明確な希望がありました。
年1回の世界旅行を数年分よりも、日常生活の方に重きを置いていたわけですね。
逆に、世界旅行には全く興味がありません。国内旅行が好きです。

もう1パターン。車に興味がなくて世界旅行が好きな人の場合はどうでしょうか。

1回50万円とかかけて世界を旅する。
そのために私は働いているんだ。という場合、この支出は人生において大きな幸せをもたらす支出と言えそうです。
世界旅行が好きな人に「お金かかるから北海道でいいじゃん」なんて言っても通じないでしょう。

ジュース1本にしても「この買い物は本当に必要なものか」をしっかり問いかけてみる必要があります。
飲み物が必要なのは仕方ないことですが、例えばスタバとかの飲み物ではなく、自販機のボトルの水などで代用できないかを考えましょう。

これを買うためにはいくら稼がないといけないのか?

我わの時給が思ったよりも低いことがわかりました。

では、我々は思ったより低い時給で物を購入するとき、追加でいくら稼がないといけないのかを考えます。
とても単純な話です。

1万円の買い物をしたい場合で考えてみましょう。

1000円の時給で考えれば、10時間働けば買えそうに思えますが、先程の話の通りそうではありません。
1日5時間働くとすれば1日の給与は600円*5時間=3000円です。

ということは4日間くらい働かないといけないということになりますが・・・・

そうではありません。

税金が考慮されていません。
社会保険、年金、所得税諸々の税率が30%だとした場合、先程の4日間の給与である12,000円は30%が税金で取られて8,400円になってしまいます。

かくして私たちは1万円の買い物のために5日間も働かないといけないという衝撃の結果になりました。
その価値があるのかをよく考えて買い物をしたいですね。

給与と税金の絡みから見た1万円の価値は1.5万円ということになりました。
(税金で手取りは70%になるため)

これを買うために、人生の何時間を費やしているのか?

先の問いの内容と同じです。
1万円の買い物のために5日間も働かないといけないことがわかりました。

購入しようとしている品は、5日間余計に働いても手に入れるほどの価値があるのか、その分の幸せをもたらしてくれるのかを考えましょう!

500万円の車を買いたい場合はどうでしょうか。
私の給与は時給換算で3,800円になりました。
この時給で500万円を稼ぐには1315時間も働かないといけません。
8ヶ月分も働かないと稼げない金額です。

こう考えると、本当に欲しいと思っていた「家族との時間を」という意気込みのミニバンは、コロナ禍において旅行が制限される昨今ではその価値を発揮できていないと言えそうですね・・・・

最初は成功した買い物かと思ってましたが、どうやら失敗した買い物のようです・・・

それを買う余裕はあるのか?

これは人生の成功における最重要テーマですね。

コロナ禍の事例から学ぶべき住宅ローンの注意点でもかいていますが、家を買うということや車を買うということに関しては、支払う金額が大きくなりすぎて「一生に一度」みたいに舞い上がってしまった結果、身の丈に合わない物を買ってしまいがちです。

この問いについては日々の支出というよりも大きな金額を動かすときに問いかけてみてほしい。

例えばあなたの年収が400万円だとして、家の購入予算が年収の10倍までという「危険な」常識に当てはめて考えてみると4000万円の家が手に入ります。

本当にそうでしょうか?

先の問いの通り、年収400万円は7割になって280万円になります。
我々が自由に使えるお金はたった280万円です。

本当に4000万円の家が買えるでしょうか?500万円の車はどうでしょう??払い切れるでしょうか?
奨学金などの他の借り入れはないですか?

どうでしょうか。とてもじゃないけど買う余裕はなさそうですね。

価格を%で比較するとどれくらい違うのか?

例えば100円の飲み物と150円の飲み物があったとします。

金額的には50円の違いしかなくて大したことがないよう見えますが、%で比較すると、なんと50%も価格に開きがあります。

恐ろしいさが出てきます。

日常で当てはまる場面としては、例えばプライベートブランドの商品を買うなんていうのがぴったりだと思います。

プライベートブランドを何となく不味そうとかで敬遠していませんか?
根拠なく品質が悪そうとか思っていませんか?
昨今は品質も向上していますから、大抵の場合で%の差を覆すほどの差はありません!!!

商品Aと商品Bを%で比較して、本当にその価値があるのかを確認しましょう。

スーパーで50%安いプライベートブランドを買えば、50%のリターンを得たという風に考えられます!

安く仕入れたり、交換で手に入らないか

これはなかなか難しいかもしれませんので、あまり当てにしないほうが良さそうです。
日本の場合は一方的な買い叩きなどに発展して、心が貧しくなる場合が多そうです。

紹介すると、「タダで手に入れられる術はないか?」「購入ルートを見直して安く買えないか(店舗で買うorネットで買うなど)」「自分の不用品と交換で手に入らないか」です。

どうでしょうか。
心が貧しくなりそうな行動に繋がりそうではないでしょうか?

これは国柄が影響していそうです。アメリカの本ですから。

例えば家電、日本国内ではすでにネットも店舗も同レベルの価格帯になっています。
少しでも安い店を探してネットサーフィンしたり店舗をいくつも回って交渉するなんてのは最も大切な時間を失う愚かな行為です。
ネットでポンと買えばいいんです。一覧できますから。

交換に関しても、日本は新品信仰が強いですから中古に対しては価値が大きく下がってしまいます。
結果として物々交換というのはなかなか成立しづらいというのが現状です。

アメリカはインフレが強いですから、中古の品でも価値が上がっていきますから交換などは比較的成立しやすいんです。

ここまでで半分

ここで一旦内容を切りましょう。
残りの5つは次の記事で扱います。

さて、どうだったでしょうか。

本当の時給とか本当の価格とか、新しく気付かされた部分も多いのではないでしょうか!
資産形成に必携の一冊なので、ぜひ一読ください!

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