こんにちは!社畜です。
今回は読んだ本の中から役立ちそうな投資に関する知識を書き留める回です。
出典は以下の本。
FIREについての原典とも言える本で、資産数ドルから5年間で125万ドルを蓄財してリタイアした人の本です。
この中には「資産形成」に関する実践的な知識が多く書かれており、FIREを目指すかどうかにかかわらず、資産形成において重要なノウハウ・マインドを多く学ぶことができます。
資産形成を始めるにあたっては必読の一冊です。
FIRE 最速で経済的自立を実現する方法【電子書籍】[ グラント・サバティエ ] 価格:1,980円 |
今回は「第5章:次のレベルへ~いかにいち早く富を築くか~」からの内容です。
表層をなぞるハウツー本でせどりについて学習するとか、高配当株投資とはみたいな本を読む前に、まずは根源的な仕組みなどに関する考え方をしっかりと学んでおかないと想定外の事態に陥ったときに大きな判断ミスをすることになります。
個々の投資のハウツー本を読む前に、このような全体的な領域をカバーしてくれる知識を入れておくことは「成功するため」ではなく「失敗しないため」にとても重要です。
富の築き方には3種類しかない
資産形成にあたり我々が取れる行動は、実は多くはありません。
それは、
- 収入:いくら稼いでいるか
- 貯蓄:毎日毎月いくら貯蓄/投資しているか
- 支出:いくら払っているか
もちろん上記の3つはさらに細かく分ければ多くの取り組みがあります。
例えばわかりやすい例でいえば、支出のコントロールには「欲しいものを我慢する(節制)」「必要な出費を削減する(格安スマホに乗り換えたり)」「少しでも安いものを求める(節約)」などがあります。
しかし突き詰めて分類すると上の3つになるということです。
この3つをコントロールする以外ありません。
多くのファイナンス本の誤り
一般家庭向けのお金に関する色々な本が出ていますが、大問題があると指摘しています。
多くの本は「貯蓄」と「支出」にのみフォーカスしていることです。
つまり「収入」は今の収入で固定した上で、その中から如何に「節約」して「貯蓄」に回すかということに主眼を置いています。
しかし、支出を削減する節約には限界がすぐ訪れることは明らかです。
また節約は生活そのものよりも心の豊かさを奪います。
そして多くの日本人は支出のコントロールについてはうるさいです。
例えば、
- ガソリンが向こうのほうが1円安い
- 本当はあっちが欲しいけど高いから似たような安物のこっちで我慢しよう
- 1日1食にしようとか3食豆腐にしよう
こんな感じです。
本当に重要なのは、3つのバランスです。
収入を増やして貯蓄や投資を増やす、支出を減らして貯蓄や投資を増やす。
この両輪が重要なのです。
収入を増やす >>>>> 支出を減らす
ということで、収入を増やすことと支出を減らすことは車輪の両輪に当たるわけですが、重要度は全く異なります。
収入を増やす方が圧倒的に重要です。
なぜなら、節約には限度がありますが収入を増やすことには上限がないからです。
収入を増やすには転職か副業がベター
日本においては収入を増やそうとした場合、転職するか副業をするしかありません。
しかもこの本では、複数の副業をやれと言っています。(複数経路の収入の確保)
年功序列による働き方では昇進するのに時間が掛かってしまいますし、有能な人は昇進すると仕事ばかりが増え、収入は仕事量に比例しなくなる場合がほとんどです。
そうであれば、仕事量はセーブした上で副業をこなしていくか、そもそも高収入な業界や会社に転職するのが手っ取り早いです。
生活残業なんてしてるようだと、今後は仕事がなくなりますよ。
以下は20代後半から30代中盤までの年齢で収入ごとの転職・副業の判断基準をざっくりと。
年収が400万円代以下なら転職がいい
新卒1年目以外で、年収が300万円代以下ならそれは低収入に当たりますから転職をした方がいいです。
日本の平均が280万円とかだから300万円代後半の人や400万円代の人は「自分は大丈夫」と思っているかもしれません。
しかし、それは残念ながら低収入です。
偏差値で言えば55くらいなので表現としては並です。
この状態では、副業で月5万円稼ぐよりもまずは本業の収入を上げる方が遥かに楽です。
ということで今すぐに転職の準備をしましょう。
昨今はIT系の需要が高まっていますから、将来を見据えれば未経験でもIT系への転職を考えるといいともいます。(私もIT系ですので。)
とりあえず、会員登録だけしてみてどのような求人gなあるのかを見ることが最初のステップになります。
年収が500万円以上なら副業でもいい
年収が500万円以上あれば、中以上と言えますから副業でもいいと思います。
もちろん上を見ればキリがないのですが、一先ずは焦って転職するほどではないという状態です。
偏差値で言えば60くらいに掛かってきますから並以上でしょう。
今の仕事が好きであれば、転職するよりも月5万円の副収入を目指すのもいいでしょう。
お金が全てではないですから、心の豊さも視野に入れて選択できると思います。
年収が700万円以上なら副業がいい
30代で年収700万円あれば、それは間違いなく高収入の部類なのであまり転職はしない方が良さそうです。
できれば副業での収入増を狙いたいところです。
また、このゾーンでは支出の削減も重要になると思います。
自分の生活を見渡すと、明らかに無駄な出費があるはずです。
我が家は毎週2回外食していたのですが、流石にやりすぎだということで週1回の外食に抑えました。
これだけでも毎月2万円浮きました。
また、出かけるたびにスタバを飲んでいたのを、健康面も考えてやめたところ月1万円近く浮きました。
事実として、高収入なのでしなくていい出費が多いゾーンと言えるでしょう。
転職と副業は専用のサービスを使うといい
最近では転職や副業を支援してくれるサービスがたくさん出てきています。
なので、転職や副業を実際にするかは置いておいて、会員登録だけでもして「どんな仕事があるのか」などを見ておくと今後の参考にもなっていいと思います。
重要なのは貯蓄率
ということで収入と支出をコントロールすることの重要性を説明しました。
では、コントロールした後に重要になるのは何か。
それは貯蓄率です。
例えば年収100万円の人が一年で10万円貯めるのと1000万円の人が一年で100万円貯めるのでは、金額こそ大きく違えどどちらも10%です。
とはいえ1000万円の年収で10%しかためられていないという状況は、明らかに無駄な出費がありそうです。
逆に100万円の年収で10%も貯めているとなると、かなり上手に生活していることが伺えます。
早めのリタイアには、この貯蓄率を極力上げることが求められています。
ではこの貯蓄率、どうやってあげるのでしょうか。
副業や転職とは別に重要なマインドがあると書かれています。
エンタープライズ・マインドです。
エンタープライズ・マインド
マインドを変える必要があります。
お金は最大限生かす必要のある限られた資源だと思ってはいけません。
多くのお金持ちは、「いかなる目的にも使える代替可能なツール」として見ているとのことです。
つまり一般人の大半は、「お金は貴重で有限な物であり、時間を浪費してでも守る必要があるもの」と考えてしまいますが、本来であれば「時間は有限であり、お金を消費してでも守る必要があるもの」と考える必要があります。
寿命は有限だが、お金は働いたり投資すれば際限なく稼げるものということです。
ここでも日本人にありがちな「収入は現在の給与で固定が前提」というのが効いてしまいました。
本では、この考えを変えてさまざまな手法で収入を得る道を模索するべきだと提唱しており、それはさながら企業が新規事業を展開して収益の最大化を目指す動きに近いと表現しています、
よってエンタープライズ・マインドというわけです。
収入の多様化は4つある
収入を増やそうとした時、その方法は4種類あります。
先ほどは転職と副業を説明しましたが、それらは「フルタイムの雇用」と「副業」になります。
- フルタイムの雇用
- 副業
- 起業
- 投資
の4種類です。
このうち、無限の収入をもたらすのは起業です。
起業してビジネスを増やすたびに収入は上がっていく可能性があります。
しかし、現実問題としてこれは難しいので今回は除外しています。
ということで収入の多様化として本業・副業・投資を主軸にお金を増やしていきましょう。
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資産形成においてフルタイムの雇用は重要
多くの人がいきなりフリーランスになったりしたがるのですが、それは正しい判断ではないとのことです。
フルタイムの雇用とは、会社で社員として働くことを指しているのですが、これには多くの恩恵があるということです。
- とにかく安定している
- 組織のお金で学習ができる
- 多くの人と付き合いが生まれる
- 福利厚生を利用できる
- 移動費なども支給してくれる
など、普段はあまり感じることのないメリットが多数あります。
これらはフリーランスになると大抵は無くなってしまうものばかりです。
資産形成をしていく段階にあっては、やはり安定的な収入を柱として持っておくことが重要になります。
ということで、会社の給料が低いからといっていきなりフリーランスになろうとするのはやめた方がいいです。
まずは転職で年収を上げられないかを模索しましょう。
組織に属することで、収入の安定度は遥かに向上します。
収入が400万円台の人は転職を模索して見てください。
副業は時間労働型を避ける
副業については、以下の観点が重要であり時間労働型(アルバイト)は絶対に避ける必要があります。
将来性がありません。
- 楽しめる
- 労働時間あたりの収入が高い(一般のアルバイトとは一線を画す高時給)
- 新たなスキルが得られる
- 成長性がある
- 不労所得につながる可能性がある(ブログなど)
このような観点で副業を探すことが重要です。
つまり、単純に収入を得るだけではダメということです。
副業としてのポイントサイトを活用したポイ活は絶対にやめた方がいい理由 などで語っているのですが、結局目先の金額に囚われて時給換算すると効率が最低だし、不要なサービスなどを契約してしまいジリ貧になります。
普通のアルバイトに関しても、結局貴重な時間を安価で切り売りしているだけですし、一生アルバイトを続けないと副収入が途絶えてしまいます。
だから重要なのは、楽しめながら続けられるであったり、スキル獲得により本業に良い影響を及ぼす、新たな収入の道が開けるなど将来性のあるものを選ぶことです。
または、最初は効率が悪くても不労所得につながるようなものもおすすめです。
五章まとめ
最終的にこの章では、なんと500万円の年収に対して65%の貯蓄率を実現せよと言っています。
私の場合だと年500万円近くを貯蓄しないといけません。
恐ろしい話です。
しかし、ここを目指して「将来性のある」副業を「数多く」手がけていきたいと思います。