どうも。社畜です。
コロナ危機延長の予感。住宅ローン破産しないための価格設定と重要な考え方。で住宅ローン破産をしないために気をつけたい考え方について書きました。
続いて、コロナ禍で色々と見えた住宅購入に関して学ぶべき点について整理したいと思います。
残念ながら、多くの方が影響を受けたコロナ禍。夢のマイホームのはずが「こんなはずじゃなかった・・・」なんて事態に陥らないために、今回の惨禍から学ぶべき住宅購入時の注意点をまとめます。
家を買うとき、ついつい無駄なものや細かすぎるところに拘ってしまいがちですが、本当に意識を向けるべきところは安全にローンを支払い切れるかですからね。
コロナ禍で見えた住宅ローンの注意点
多くの人がコロナで影響を受け、ローンの支払いに困ってしまっています。
そこについてはもう手当はできませんが、今後このような異常事態に陥った時の影響を抑えるために、今回のことから学べそうなポイントを抽出します。
- 住宅ローンは余裕を持てる金額に抑えよう。
- 家は負債。
- 世界的な危機の発生頻度は10年に1度。
住宅ローンは余裕を持てる金額に抑えよう。
住宅ローンを検討した時に目にすることが多い「フラット35」を提供する住宅金融支援機構が興味深いデータを公表してくれました。
コロナ禍で住宅ローンが払えなくなり、相談にきた人のうち実際に変更が承認された件数です。
コロナ禍の発生から1年ほどが経った2021年2月ごろのデータですが、支払い変更承認件数が9306件だったというのです。
ちょうど1年前の2020年2月は0件だったわけですから、いかに多くの人がコロナ禍で住宅ローンに困ってしまったかが窺えますね。
で、興味深いと思ったのが月別の承認件数です。
- 2020年2月:0件
- 2020年3月:2件
- 2020年4月:198件
- 2020年5月:1006件
- 2020年6月:1484件
細かい記憶は定かではないのですが、中国で未知の病気が流行っているかもしれないと言われ始めたのが2019年12月頃で、そこから1ヶ月後の2020年1月に国内でも患者が確認されたはずです。
国内的に「コロナがやばい!」となったのが特措法の出来た3月、取り返しのつかないところまで行ったのが最初の緊急事態宣言が出た4月です。
つまり4、5、6月時点で住宅ローンの支払いに窮した人たちというのは国内でコロナの影響が出てから3ヶ月ももたなかったということになります。
また6月に向けて急増しているのはボーナス払いがあったためとも推察ができます。
問題点は2つです。
- 収入が下がる=即支払い不可能という状況が致命的。せめて半年くらいはもたせないと。
- ボーナスを当てにするようなキャッシュフローはNG
他の支出が多いのか住宅ローンが高額なのかはわかりませんが、いずれにせよ住宅ローンの支払額は貯金・投資をした後の残金で払える額にしないといけません。
全部の支出が終わった後に残ったお金を貯金する。なんてことをしているといつまでもお金はたまらないでしょう。
とりあえずの目標は月3万円を貯金して、ボーナス払いなしで払える金額でローンを組むことをお勧めします。
生活に余裕がないから貯金できないと思う人は、生活レベルを見直すとともに、転職による収入増加を目指す必要があります。
転職については、当ブログはSEを主な対象としていますから、かなり良さげな募集要項を貼っておきます。
ポイントは自社案件、フロントサイドということで、多重下請け構造という日本のIT業界の闇にハマることなくキャリアアップをしながら仕事ができます。最近は大手の仕事よりもベンチャーの仕事の方がエンジニアとしては将来性が見込めますからね。
家は負債
家は資産という幻想はやはり否定されました。
コロナ危機延長の予感。住宅ローン破産しないための価格設定と重要な考え方。でも書きましたが、住宅ローンは所詮借金ですし、家は素人が買った時より高く売れることは稀です。
サラ金で10万借りてきたなんていうと、「早く返した方がいいよ!」なんて言われるのに3500万円の住宅ローンの場合は「立派だねー!」みたいな反応になります。
やってることは同じ借金です。
おそらくこの違いは「サラ金の金は浪費」「住宅ローンの金は資産購入費」みたいな暗黙の認識があるのだと思います。
ただ、家が資産ならば住宅ローン破産なんてことは起こらないはずです。
資産とはキャッシュフローが増加するもののことを言います。
- 定期的に支出よりも大きなお金が入ってくる
- 売却時に購入価格を上回る
このどちらか又は両方を満たすもののみが資産といえます。
では住宅ローンはどうか。
返済ばかりでお金は入ってきませんし、新築なんて買おうものなら買った当日に売却額は中古として大きく下落します。
全く資産じゃないですね。
バブル崩壊後の日本においては、「不動産は人生を豊にするための浪費」ということを理解した上でサラ金で10万円借りたのと同レベルであることを認識した上で家を買いましょう。
マイホーム自体は素晴らしいです。特に戸建てだと自分のライフスタイルをバッチリ反映した環境で生活することができます。
ただ、営業の甘言に唆されて無理しちゃだめよという話です。
世界的な危機の発生頻度は10年に1度
最後はこれです。
100年に一度の経済危機なんていう言葉を聞いたことはないでしょうか。
あれ、何を言っているのかというと100年前の世界恐慌と比べて言っているんです。第二次世界大戦の遠因になったアレですね。
でも冷静に考えると、我々に重大な影響を及ぼす経済危機はもっと頻繁におこっていませんか?
例えば
- 1990年頃:日本のバブル崩壊
- 2000年頃:ITバブル崩壊
- 2001年頃:同時多発テロとその後の戦争
- 2008年頃:サブプライムローン問題からのリーマンショック(負債額まさかの64兆円)
- 2011年頃:東日本大震災とその後の原発問題に付随した東電や東芝・SHARPの危機
- 2020年頃:コロナショック
特にリーマンショック時は日本の株価が半分まで落ちていますから、下落率的にはコロナショックと近いです。
どうです?経済危機イベントが目白押しですよね。
この割合で今後も発生するとなると、我々は住宅ローン35年の間に、大小合わせてあと10回くらいは経済危機に巻き込まれそうですね。
住宅ローンを借りるときは、このことをしっかり頭に焼き付けてから金額を決めましょう。
一度経済危機の影響を受ければ収入が大きく減ってしまうし、いつまで続くかもわかりません。
借りられる額というのは今の収入に対して決まりますが、返せる額というのは時勢によって大きく変わります。
収入に対してどれくらいの割合のローンがいいかについてはコロナ危機延長の予感。住宅ローン破産しないための価格設定と重要な考え方。を参照ください。
まとめ
ローンの金額はとにかく低く抑えるようにしましょう。
特にやってはいけないのは
- 「一生の買い物だから」と錯乱して全くいらないオプションをつける
いらないものはいらない。将来必要なものはその時つける。 - 「今の収入」をベースにローン返済シミュレーションをする
収入が0になっても返せる額をベースにローン額を決める。
です。
この辺を勘違いすると、ちょっとの危機でもいきなり立ち行かなくなるので注意しましょう!