久しぶりの投稿になっちゃったけど、知り合いが家を買おうとしているのを一旦止めた話をするよ。
あれ?前は安い家は買っても良い言ってなかった?
そうなんだけど、記事に書いたとおり、「前提が世帯年収1000万円以上」なんだよ。
知り合いの世帯年収は共働きで600万円だったんだ。
というわけで、世帯年収600万円以下の人たちはどう考えるべきかを説明するよ。
この記事が当てはまる人
この記事は、概ね以下に該当する人が当てはまってくると思います。
- 世帯年収600万円前後、または以下
- サラリーマン、パートなど月給制の人
- 「賃貸の家賃と同じくらいの支払いになるから、家を買おう」と考えている人
この記事で言わないこと
これが今回非常に重要です。今回は以下の点には触れません。(言うまでもないので)
- 持ち家にすると固定資産税とかがかかるから、家賃以外にもお金がかかる
- 持ち家は資産になる・ならない
こう言った面には一切触れません。
この記事の最も重要なテーマ
この記事では、
家を買うという判断は、人生全体を資産と見たときに、何を意味しているのか
という他にはあまりない視点から警鐘を鳴らすものになっています。
他とは違うアプローチなんだね。
どんな話なんだろう!
家を借りることと買うことの決定的な違い
資金面から見たとき、両者は圧倒的に違うんだ。
例えるなら、家を借りるのは山を登ること、家を買うのは山を下りることに近いよ。
家を借りるのは山を登ること
賃貸は山を登り続ける行為に似ています。
家賃を払い続けていき、ある時振り返ると「こんなに払ったのか」と思うわけです。
これはつまり、山を登っていって「こんなに登ったのか」と思うのと非常に似ているでしょう。
麓はわかるけど山頂がどこにあるかはわからないので黙々と登り続けて、登った量だけが確認できるということです。
家を買うのは山を下りること
持ち家は山を下りる行為に似ています。
ローン残債というてっぺんから始まって、毎月毎月完済というゴールを目指してひたすら下っていく。
麓も山頂もどこにあるかがわかっているので、「こんなに下りたのか」と同時に「まだこんなに下があるのか」と感じます。
どちらも共通しているのは「次の行動ができるのは麓についてから」という点
さて、両者は山を登るのか下りるのかの違いがあると書きました。
共通点があるとすれば、「どちらの場合も次の山に行くには麓に戻らないといけない」ということです。
つまり、契約期間の満了です。
- 賃貸の場合、それは賃貸契約の期間満了ということになるでしょう
- 持ち家の場合、それはローンの完済になるでしょう
ここで問題になってくるのが、いざ下山したくなったときに簡単にできるのか否かという違いです。
それぞれの下山のしやすさ
賃貸は契約期間がありますが、そんなの無視して1ヶ月前に退去を伝えることでとても簡単に下山することができます。
それに対して、持ち家の場合は銀行から借りた残債を全部返さないと途中で降りることは許されません。
ここが両者の大きな違いになります。
そして、ご存知の通り昨今は住宅の需給バランスの崩壊と日本独特の新築信仰によってオーバーローンになっている場合が非常に多いです。
オーバーローンとは、ローンの残債が家の価値を上回っていることを指します。
つまり家を売ってもローンが残る状況のことです。
この場合、残債を現金で返さないと家が売れません。
まとめ
山登りを引き合いに出して、払う金額は賃貸と持ち家で同じだったとしても過程は真逆であることをわかりやすく説明しました。
そしてこの、下山したくなるタイミングが35年の間にどれだけ起こるでしょうか?
- 子供の誕生
- 転職/転勤
- 結婚/離婚
- 子供の巣立ち
- 離婚
- 災害
- 周辺環境/治安
- 経済状態
- 健康状態・・・・・
数え出したらキリがないですね。
これだけ多くのリスクが潜んでいる中で、山頂からスタートするのはあまりにも愚かなことだと思いませんか?
少なくともこの20年で
PCの一般家庭への進出→携帯電話の誕生→スマホの誕生
と世界は圧倒的な変革を起こしました。
そんな中で35年後まで今買った家・設備で生活できるんですかね。という点も見逃せないですね。
でも、人によってはいきなり下山したいと思わないんじゃない?
そういう人たちも家を買わないほうがいいの?
それは次のお話だね。というか、そっちが本命でこの話は前置きなんだ。
長くなってごめんね。
記事自体も少し長くなったので分けることにしたんだ。
次の記事で、この「下山にかかる期間」という点で年収の低い人たちが家を買ったとき、人生という資産に何が起こっているのかを詳しく見ていくよ。
人生の選択肢が如何に狭まるかを解き明かしていくからね。
なんだ。本題じゃなかったのか〜。
本題、早くしてよね!