先日、知り合いで悲しい話題があったんだけど、学びが多かったので紹介するよ。
その人が取った具体的な対応も併せて紹介だ。
タイトルから大体の内容がわかるな〜〜・・・
でも、状況は想像よりも一歩悪いと思うよ・・・
私の知り合いは奥さん側です。
この記事の内容
- 離婚で発生する家の所有権とローンの整理について解決策
- これを先にやっておかないといきなり家に住めなくなるリスクがあるかも
離婚後に突如訪れた住宅危機
ある30代夫婦が離婚することになりました。
この時、以下のような状況でした。
- 住宅・ローンは旦那さん名義
- 離婚後も奥さんと子供が家に住み続ける
- ローンは旦那さんが払い続ける(養育費は別途支払い)
- 割と円満(?)で毎週子供と面会有り
- 旦那さんは会社員、奥さんは公務員
- 奥さんは育休で長期休暇中
こう言った形で当初始まった離婚後の生活でしたが、思わぬところでとんでもない災難が降りかかってきました。
半年ほど経った頃に急激な変化が訪れました。
住宅ローンの支払いが滞ってきたのです。
まぁ当然と言えば当然の話で、旦那さん側からすれば養育費+旧家のローン+自分の家賃を支払うことになりますから、相当にきついはずです。
しかもこの旧家のローン、共働きを前提とした金額で組んだローンだったため金額が非常に重く月々15万円でした。
ローンの名義は旦那さんのため支払いは100%が旦那さんの口座からですから、奥さん側からしたら滞っていることすら気づきません。
養育費は毎月支払われているので特に気にしていなかったし、ローン延滞の件も連絡はなかったようなので何も気にしていませんでした。
しかしある日、家に督促の通知が来ていることに気づき旦那さんに連絡しました。
すると「一時的に足りなかっただけだから大丈夫」との返答。
状況悪化!一般の銀行は債券の付け替えには非対応
もちろん、事が発覚してから何もしなかったわけではありません。
ローンを自分で引き受けて、家の権利を自分に移転しようと銀行に掛け合ってみました。
しかし非常なもので「当行ではそのような対応は行なっておりません」との返答。
確かにそれは当たり前の話で、銀行が悪いわけではありません。
住宅は複雑に権利が絡んでいますから、お金の貸し元である銀行はそう言った対応は原則できないのです。
やるなら土地と建物の権利移転も併せて検討しないといけません。
この部分が銀行では対応できないので、ただの貸し替えはできないのです。ましてや2馬力を前提とした設定額に対して「1馬力になるけど私に金を貸せ!」は通らないでしょう。
そもそも、こう言った話は「契約者」しか取り合ってもらえませんが、肝心の契約者は離婚していますからこう言った話はしづらいのが実情でしょう。
当然旦那さんの経済状況は悪いですから、その後払われることなく時が流れ3ヶ月後に銀行から一括返済の指示書が届き、その後は一般的な流れで任意売却からの債務整理です。
つまり、奥さんがとった行動は「借りている金融機関に相談する」だね。
それとは別に、借り換えローンの銀行にも相談していたよ。
あれ?意外と色々やってない?
実は逆効果なんだ。
碌な下調べもせずにこういう話を銀行に持っていくと大抵は断られる。
すると、その銀行には今後相談できなくなってしまうんだ。
選択肢を狭めてしまうんだね。
あー。確かに銀行からしたら素直に貸し辛いお客さんなのか。
給与の不安定を理由に次の家決まらず!
さて、そんなわけで家を追われることになったのですが、奥さん側には1円も入ってきません。
なぜなら旦那さんの資産を売却し、旦那さんの借金を返済しただけだからです。そして、借金はまだ残ってしまったようです。
こうなった場合、基本的には旦那さんからのお金はもう取れません。
無い袖は振れませんから、民事ではこれ以上のことはできません。
何より悪意があっての行動では無いため、戦える要素も特に無いのです。
さらに悪かったのは休職中であったがために家が借りられなかったことです。
もちろん、選ばなければ家はあるんですがもともと持ち家だったので、持っていた家具などの兼ね合いから築古の狭めの家が借り辛い状況にありました。
しかし2LDKとかの広めの家では家賃が10万円を超えてきます。
こうなってくると中々部屋を貸してくれません。
これはパートなどで給与が低い場合も大いに当てはまってくるでしょう。
このケースでの失敗ポイント
このケースでは失敗ポイントが複数あります。
- 離婚後、家とローンを奥さん側の名義にしなかったこと
- 借りている金融機関にしか相談しなかったこと
- 対応が後手に回り、打てる手がもともと少なかったこと
です。
つまり、家に住み続けると決めた時点で以下のように取り決めておいた方が良かったということです。
- 住宅は財産分与等で奥さん名義にしておき、ローンを一本化して債権を移管する
- 養育費に上乗せして住宅費用をいくらか支払ってもらう
※今回の場合だと、ローンが高いので満額はそもそも無理でしょうけど。
このようにしておけば、少なくとも住宅ローンを自分の管理下におけるわけですから「滞っているまま放置」なんてことは発生しませんし、払えない状況に陥った段階で金融機関等に相談すればまだ打つ手はたくさんありました。
家の支払いについては、例えば育休中であっても旦那さんから養育費にプラスして受け取れましたから、実質的な毎月の支払いには影響は少ないはずです。
仮に旦那さんからの支払いが少なくなったとしても、一旦自分で払いつつ、旦那さんに協議を持ち掛ければ良いのです。
旦那さん側からは「支払いが滞っている」とは言い辛いですし、端的に言えば他人の家ですからそこまで真剣にもならないわけですね。
自分の生活がやばいんで。
そもそも、先に述べた通り離婚後の住宅とローンの取り扱いは大変難しい案件になっています。
財産分与という形で持ち率などが決まっていくので、個人でどうこうというのが対応できません。
また、このような所謂「危険顧客」に対する銀行の姿勢は厳しいためローンも簡単には通りません。
そこで、離婚を考え始めたらすぐに検討したいのが離婚関連の住宅ローン問題を取り扱うプロへの相談です。
感情的に離婚を突きつける前に、まずは相談
離婚となると色々理由はあると思いますが、しっかりと離婚後の生活も見通してからの方が絶対に良いです。
特に問題なのが、今回のような住宅ローンの名義が変わっていない場合、最悪家がいきなりなくなるという「ホームレスリスク」です。
もちろん、どのような対応ができるかは個人の状況によります。
だからまずはプロに相談する事が何よりも必要になるのです。
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基本的にはパートナーに知られる事なく相談ができますよ。
理想のタイミングは、離婚を相手に告げる前です。
住居については深刻な問題ですから、納得のいくまで検討を重ねてください。
基本的に、裁判とかで決まってからではさらに対応が難しくなります。
このサービスのいいところは、借り換えのための作戦を一緒に練ってくれるところにあります。
今の自分のローン支払いや経済状況を確認した上で、これくらいまで残債を減らせば借りられそうとか、収入をこれくらい増やしたら借りられそう。
なんていう相談に親身に乗ってくれます。
逆を言えば、それだけ徹底して調査しないと離婚後の名義変更を含む借り換えは難しいテーマだという事ですね。
今や3組に1組が離婚する嫌な時代。。。。嫌な話題ですが離婚は他人事ではなさそうですね。。。。