最近、副業の一環としてA8.netというアフィリエイトサイトの利用を開始したのですが、ここに気になるモノがありました。
それはセルフバックプログラムです。
何かって言うと、本来サイトの訪問者様に契約や購入いただくことで発生する報酬を、自分の購入でも有効にしてあげるよ。と言うものです。
クレジットカードを発行すると3000円、FX口座を開いて取引すると30000万円、会員登録すると2000円みたいに報酬が振り込まれます。
このサービス自体は別に良いんですが、これに没頭するあまり副業として考えてしまうと途端に色々な綻びが出ますので警告を込めて。
ここで言うポイ活とは
一般的にポイ活とは、TSUTAYAのTカードやクレジットカードのポイントなどを無理なく積極的に貯めてリターンを得ようとするものです。
普段の会計でポイントカードが使えるところに行くようにしたり、公共料金をクレジットカードで払ったりしてポイントを貯める感じですよね。
これは全然良いんです。せっかくなので無理のない範囲で活用するべきだと思います。
ここで言うポイ活は、ポイントサイトを活用してのポイ活です。先にあげたセルフバックプログラムと同様の仕組みのサイトがいくつかあります。
検索した感じ、「げん玉」「moppy」などが大手のようです。
どの分野にも成功者はいる
ちょっと調べると、「ポイ活で副収入10万円越え」とか「ポイ活で毎月○○円節約」みたいな記事がヒットするのですが、これらはどの分野にもいる極少数の成功者の記事であり、再現性はあまり高くないと言えそうです。
例えば、10万円達成の記事を何本か見てみたところ「友達を入会させ、彼・彼女らのポイントが入ってきている」と言うマルチ的なもの(ネットの記事を読んで自発的に協力しているので、マルチではないです。構造的に似ていると言うだけです)や「1日8時間近くお得なプログラムを探している」などといった猛者揃いでした。
どの分野にも成功者は居るもので、彼らは再現性の低い方法でトップランナーになっています。
例えばイチロー選手のトレーニングメニューは公開されていますが、あれをストイックにこなせる人は少ないでしょう。
投資の話で言えば、初期の頃にビットコインを保有していた「億り人」も今では再現性がなく、仮想通貨投資一本はボラティリティ(価格の変動幅)が高過ぎて危険すぎます。
トップランナーの成功体験というのはどうしても目につくものですが、彼・彼女らの影には何万人もの失敗者が居ることを忘れてはなりません。
なぜ一般人のポイ活がやばいか
いくつかの理由があります。
ただし、個人の意見ですのでこれが全てではありません。こういう理由でやるべき!という意見もあると思いますし、他の意見を否定するものではありません。あくまで個人の考えとして。
理由1:不労所得という割には、結構な作業時間が取られる
不労所得で〇〇万円みたいな触れ込みでポイ活が喧伝されているんですが、ポイントサイトを一生懸命眺めて応募してポイントをもらってという流れの中で、「眺めて」と「応募して」の部分に結構な労力がかかります。
しかも大抵のものは「カード発行・口座開設」「保険面談」「会員登録」「体験購入で100%還元」とかこんな感じです。
また、毎日ログインンすると○ポイントプレゼントみたいなものもありました。しかし、ここでの問題点はログインにかかる時間とその結果得られるポイントの比率です。
例えば一回のログイン(とその後のサイト巡回)に30分かかるとして、1ポイントもらえたとしましょう。重要なのは1ポイント=1円ではないという点です。0.1円とかです。
時給換算すると恐ろしいほど低時給になってしまいます。
しかも、サイトによっては1日3回ログインボーナスあったりします。
どれもこれも結構な労力かかりそうじゃないですか?上にあげたものはポイントの大きい順に並んでいます。保険面談とか数時間に及びますからね。会員登録と体験購入に至っては、解約を忘れたりすると一発で赤字になります。ポイントのために大量に申し込んだ場合、解約の管理とかも大変そうです。
要は、アルバイトとして接客などの労働は発生していないのですが、代わりに労働よりもよく分からない時間が発生してしまっているということです。
理由2:不要なサービス契約で将来を潰す可能性がある
高ポイントを狙って行こうとすると、どうしてもカード発行や口座開設(多くは証券口座、その後の取引実施もポイント付与条件に入る)に手を出さざるを得なくなってしまいます。
クレジットカード発行しすぎ問題
カード発行や口座開設をすると、信用情報として登録されます。厳密にいうと「審査を申し込んだ段階」で更新されてしまいます。そして、多くの審査を受けていると信用情報の信頼度が下がってしまいます。
明確な理由は企業秘密として語られていないのですが、一般的には以下の2つが言われています。
- カードをたくさん持っている = 巨額の与信枠(借金可能な金額)を持っているのと同義となり、一定のラインを超えると審査に通らなくなる。
カードにはショッピング100万円、キャッシング10万円がついていたとして、これを3枚もてば300万円の買い物と30万円のキャッシングができるということになります。
つまり、今はしていなくてもある時急に全与信枠を使ってきた場合、貸倒のリスクが発生するということです。いきなり300万円の借金をして返すことなんてできないでしょうという考え方。
※厳密にはショッピングとキャッシングは適用されるルールが違うので一概には言えません - 審査に通らなかった記録が残ると、後続の審査で「何か問題があったんだな」とみなされて連鎖的に審査人通らなくなる
審査も人がしている部分がありますから、勘繰ってしまいますよね。
この結果発生する大問題は・・・・
携帯の分割ローンや車の購入時のローン、ひどい時には住宅購入のローンで審査が通らなくなり、履歴が消えるまで5年くらいかかる。
ということです。これらは、いざローンを申し込む段階になってNGが出てくるので気づいた時にはどうしようもありません。夫婦共同名義でローンを組もうとしたときにバレるケースもあるようです。
口座開設で無駄な損してしまう問題
口座開設で多いのはFXでしょうか。口座開設後1lotの取引成立で30000円などの高額バックが期待できます。
しかし、これには2つの大きなリスクがあります。どちらも単純です。
- 報酬のための取引で値下がりを受けて損をしてしまう
- ビギナーズラックで利益が出て、投資の沼にハマりいつの間にか大損する
ちょっと増えたことに快感を覚えてしまい、当初予定以上の金額を突っ込み、ある時値下がりで大損してしまうパターンです。
ポイ活で開設した人なんて、FXの基礎も知らないような人がほとんどでしょうから、なぜ値上がりするのかなぜ値下がりするのかなんて大抵はわからないと思います。
わからないけど報酬のために突っ込んで、値下がりしたときに耐えきれずに売ってしまって結果損する。という未来は容易に想像できます。
当たり前ですが、仕組みがわからないものには投資してはいけません。
理由3:限界がすぐそこに見えている
例えばゲン玉というサイトでどんなサービスがあるかみてください。
カード発行や口座開設は先の理由でできても3回くらいまででしょう。それ以外は保険の面談や住宅の相談など精神的にも負担のある内容が続きますが、これも結局提携している会社は同じだったりするのですぐに断られるようになってしまいます。
会員登録や商品購入も無限にあるわけではありません。
つまり、今サイトにあるものが収入の限界ということになります。もちろん、新しいサービスが追加されたりすることはありますが、それを確認するために頻繁にサイトをチェックしてしまうのは時間の浪費となりそうですね。追加されたサービスが自分に合うかもわからないですし。
ちなみに、ゲン玉とmoppyを併用したとしても僅かな延命になる程度です。
本当の不労所得とは、他者に働いてもらって得る所得です。
それは、
- 企業のオーナーとして社員に頑張ってもらう(=起業)
- お金に働いてもらう(=投資)
でしか達成されません。ポイ活という偽不労所得に貴重な時間を使わないようにしましょう。
そういった観点では、このブログ運営というのも不労所得には入らないですね。ブログを書くために文章を推敲したり、実際に書いたりと多くの労力を要します。
ただ、一定の記事数を用意してアクセス数が増えてくれば、過去に書いた記事が収益を産んでくれるはずですから、ポイ活よりは先があると考えています。
パートやアルバイトに出られない主婦・主夫の方々や、その他の理由で就労が難しい人は特に、ポイ活でサイトをただ巡るよりはブログを始めてみてはいかがでしょうか。
ブログ開始には私も使っているお名前.comがおすすめです。以下からご利用ください。
ついでに、以下から契約した場合WordPressの開設までを簡単にサポートいたします。問い合わせでも飛ばしてください。
ちなみに、FIREを目指すに当たっては資産形成→資産運用のステップを踏まないといけません。
この資産形成で最も重要なのは収入を増やすことですから、そのためにも時間を浪費している場合ではありませんね!!!