うわーん。どれにしたら良いかわからないよーー!!
おいおい。一体どうしたんだい?
つみたてNISAとNISAでどっちを選んだら良いかがわからないんだよー!
ジュニアNISAってなんだよー。終わるらしいけどーー!!
よくある悩みだね・・・つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA全部やってる僕が、実際に使ってわかった違いについて教えてあげるよ!
個人的な結論だけ先に言うと、
迷うならNISAにしておけば良いよ。つみたてNISAでできることってNISAでほとんどできるから。
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この記事の対象読者
- それぞれで上限額が違うことは分かったけど、上限額以外の違いがわからない人
- 自分はどれを選べばいいのかわからない人
NISAの種類と違い
NISAは2022年1月現在、以下の3種類があります。
以下の違いは知っているという人は多いのではないでしょうか。
種類 | 上限額 | 投資対象 | 非課税期間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
つみたてNISA | 40万円 | 厳選された投資信託 | 20年 | 定期積立、投資信託はタイミングを選んでの売買はできない |
NISA | 120万円 | 日本株、外国株、投資信託 | 5年 | 任意で購入、株やETFなら自分のタイミングで売買可能 |
ジュニアNISA | 80万円 | 日本株、外国株、投資信託 | 20歳まで | NISAと同様 制度が終了し、使い勝手が向上する見込み |
上の表では表しきれなかった特徴をさらに説明するよ。
つみたてNISA
ある年に買った商品は20年間何もせずとも非課税で扱えます。
分配金も売却益も非課税となります。
2022年に購入した分により発生した利益は2041年の終わりまで非課税で受け取ることができます。
2023年に購入したものは2043年まで、2041年に購入したものは2060年まで。
NISA
ある年に買った商品は5年間は非課税で扱えます。
分配金も売却益も非課税となります。
2022年に購入した分は2026年まで非課税です。
2027年は新たに120万円まで投資をしても良いですし、2022年に取得したものをロールオーバーして2027年の枠に組み込んでもOKです。
例えば、2022年に80万円を積み立てた場合でロールオーバーすると、2027年に新規に投資できるのは40万円となります。
ただし、制度が終了して新NISAに移行するため、実際は上記より短い期間になります。
現在の見通しではNISAから新NISAへはロールオーバーができることになっています。
ジュニアNISA
NISAの子供向け商品。不人気すぎて制度終了します。
新規に投資できるのは2023年末までです。
20歳になるまで非課税で投資できます。
ここまで聞くと、つみたてNISAより良くね?と思いそうですが、とんでもないデメリットがありました。
20歳になるまで原則引き出し不可能(大災害や紛争などの緊急事態時を除く)
引き出すと課税
うーーーん。さわれない期間が長い。。。ということで圧倒的不人気だったんですが、制度終了にともない神アップデートが入る予定です。
制度終了後はいつでも非課税で引き出し可能
20歳になるまで非課税運用も可能(継続管理勘定)
この神アップデートにより人気急上昇しているそうです。
ジュニアNISAがなんかすごいね!
20年置いといても良いんだ。
そうなんだ。2024年以降、新規に投資できない以外は期間というメリットではNISAを超えるね。
よくある選び方の方針
じゃあどんな方針で選べば良いのかという話だけど、その前によくある基準を見てみよう。
よくあるつみたてNISA・NISAの選び方は以下のようなものが多いです。
- 投資できる額は40万円を超えるか否か
- 自分で銘柄を選定したり売買したりするか否か
- タイミング投資をするか否か(定期買い付けを勝手にやって欲しい)
- 個別株に投資したいか否か
- 資金の性格は短期か否か(教育資金や住宅購入費用なら長期)
大体こんなところです。これに「否」がある場合はつみたてNISA、ない場合はNISAというざっくりした分け方をよく見ます。
えー?この分け方でもう良くない?
良い感じに分けてくれてると思うんだけど。
例えば、投資に本当に興味がなくて、「やったほうが良いと言われているからやってみる」くらいの人は上の分けに従えば良いと思うんだ。
僕の周りでは、女性にこの傾向が多かったよ。細かいことはわからないから積立貯金感覚でやってほしい。と言う意見だね。
でも、資産形成を始めようとしているくらいだから、お金を増やしたいと思っていると思うんだよね。
そうしたとき、上の分け方は「人の欲」とか「人の成長」の視点が抜けているんだ。
んー?どういうこと?
最初は投資初心者だけど、積み立てていくうちに興味が湧いてきたり、勉強をしていくうちに株式もやってみたいとか思うようになると言うことさ。
僕の周りでは、男性にこの傾向が多かったよ。値上がりしたのをみて「もっと突っ込みたい」みたいな意見だね。
まぁ、無闇に資産を突っ込むのは危険なんだけど、特に投資を始めた頃にやりがちな行動を想像するとわかりやすいよ。
よくある選び方の問題点
投資を始めた頃は日々の値上がり/値下がりが気になってしまうものです。
それは、「下がっていたらどうしよう」という不安もあると思いますが、それよりも「どうなったかな?」くらいの興味本位の意識です。
ではこの時、人はどんな行動をとるでしょうか。
投資について調べると思います。
つみたてNISAをやっている人は、投資信託について調べるでしょう。大抵の場合はS&P500とかオールカントリーに連動する投資信託だと思います。
そうすると出てくるんです。
両学長、中田敦彦、タパゾウ、バフェット太郎といった著名投資家Youtuberの動画が!!
最近はYoutubeの動画もChromeの検索にヒットしますからね。
そして彼らはしきりに言います。
個別株高配当投資!!
エネルギー株と金鉱株がくるぞ!
ETF!!ETF!!
先ほど、男性に多い傾向だと言ったのはYoutubeで投資チャンネルを見るのが私の周りには男性ばかりだったというだけです。他意はありません。
つまりこういった動画を見ていると、「S&P500一点掛けも良いけど、もっと他のもやったほうがいいんか?」という気持ちになります。
このときにつみたてNISAの要件が邪魔をしてきます。
- 信託契約期間が無期限または20年以上
- ヘッジ目的等を除きデリバティブ運用を行っていない
- 投資対象資産が株式であること
- 最低取引単位が1,000円以下であること
- 指定したインデックスに連動している
- 分配頻度が毎月でない
- 円滑な流動のための措置がとられていると国内取引所が指定するもの
- 外国取引所に上場されている場合、資産残高が1兆円以上
これらが足枷になり、つみたてNISAにはそもそも株取引ができません。
そしてETFは選べるものが極端に少なくなっています。上記を満たすものが少ないからです。
要は、簡単にできるようにした結果、できることが限られているんです。
これは初心者には優しい反面、投資を勉強し始めた人には自由度を下げる枷となります。
つみたてNISAでできることはNISAでできる
当たり前の話ですが、NISAをもっと簡単にしたのがつみたてNISAです。
つまり、つみたてNISAでできることはNISAでできます。
先のよくある選び方に対して説明します。
- 投資できる額は40万円を超えるか否か → 120万円のうち40万円分使うだけでOK。40万円なら5年後に全額ロールオーバーして更に40万円の積み立てが可能。
- 自分で銘柄を選定したり売買したりするか否か → NISAでも売らなければ良いだけ。買い続ければOK。
- タイミング投資をするか否か(定期買い付けを勝手にやって欲しい) → これはできない。自分で決めた日付に購入することで実現可能。
- 個別株に投資したいか否か → NISAでも投資信託を買えば良いだけ。個別株が恐ければ手を出す必要なし。
- 資金の性格は短期か否か(教育資金や住宅購入費用なら長期) → 住宅資金作りに20年かかるなら買うな。教育資金はいまならジュニアNISAが熱い。40万円までならNISAでも10年非課税。
あー。確かに。
つみたてNISAだとやりたいことが増えた時の自由度が低いんだ。
そうなんだ。これはつみたてNISAが悪いとかでは一切なくて、そういう「興味がない人向け」にシンプルにした結果なんだ。
でも今提唱されているような選び方は20年間マインドや知識が変わらなければという前提に立っているものが多いんだよ。
個人的おすすめ選び方
というわけで、長くなったけど本題にうつるよ。
若干、家族構成とかも加味した内容になるよ。
つみたてNISAかNISAで迷ったらNISAにしておけばOK。というのが前提になります。
- 資金使途が子供の教育費なら、まずは急いでジュニアNISA。2022年に始めれば160万円投資できます。
- 自分の性格的に、「資産の状況を細かく(週2回以上)見ちゃいそう」という人はNISA。Youtuberとかに触発されます。
- 既に夫婦のどちらかがつみたてNISA・NISAをやっている人は、まだやってない方。
- 夫婦で同時に始める場合はつみたてNISA・NISAをそれぞれ。
夫婦で分けたほうがいいというのも、人間の心理面からの明確な理由があります。
2人ともつみたてNISAは守りのポジションが強くなり、リスクを取りづらくなります。
もちろん、リスクを取りたくない局面の場合はNISAの方もつみたてNISAと同じように投資信託を買えばいいです。
反対に、2人ともNISAにしてしまうとリスクを取りすぎる可能性があります。こちらが問題です。
個別株やETFは値動きが激しく、大きく増える一方で大きく減る可能性も秘めています。
増えている局面では「このまま増える」と勘違いして危険な投資をしてしまうものです。
例えば夫婦でブル3倍全張りとか。
攻めている時ほど防御を忘れてはいけないので、夫婦のどちらかは比較的安全と言われる米国対象の投資信託にでも振っておくのが保険として機能します。
なるほどねー。リスクとのバランスも考えないといけないんだ。
そうなんだよ。人はよく深いからね!仕組みの面で保険をかけておくと安全さ。
自分はNISAをやってて、あとから結婚した相手もNISAだった場合は、話し合ってどちらかのリスクを少し抑えられるようにすればいいんだね!