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欧州市場に暗雲。結果的にオルカンは暗黒期突入か?

SYA-CHIKU
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欧州経済が悪化の一途を辿っているよ。
原因はコロナから立ち直りかけたところに発生したウクライナとロシアからくるエネルギー問題だ。

日本も電気代上がってるもんね〜

マメ黒
マメ黒
SYA-CHIKU
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欧州は日本の比じゃないんだ。
もともとロシア依存が高かったからね。

この記事の概要

  • 欧州経済は10年の進歩を失った
  • 23年度はゼロ成長予想

世界的なインフレ率、実は欧州がヤバい

アイキャッチ
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現在、日本でもインフレが急進しており30年の停滞の殻を打ち破って、日銀が目標とする2%を遥かに突き抜けて4.0%です。
これでもかなり国内では騒がれていますね。
我らがアメリカは6.5%で日本よりもきつい状況にあります。
欧州はどうでしょうか。

以下にまとめました。OECDからの情報です。

各国のインフレ率比較

なんと欧州を代表する国々は日本の倍近いインフレ率になっています。
特にイギリスでは、電気ガス代が21年と22年の比較で20万円->60万円という恐ろしい上がり方をしています。

こういったインフレを背景に、欧州各国では可処分所得が急激に減っており、結果的に2013年と同水準の実質可処分所得になってしまいました。

つまり10年間積み上げてきた成長を失ったわけです。

これを受けて、企業の業績もインフレと消費落ち込みで大打撃を受ける見通しとなっており、欧州の成長率予想は0%です。

本当に深刻なのは2023年

これまでのインフレは十分に欧州を苦しめてきましたが、本当にヤバいのは2023年であると言われています。

2022年はなんだかんだ言っても上期はロシア産燃料を輸入できていたり、国家備蓄があったりした上で、2022年の冬が暖冬だったので乗り越えられたと言われています。

しかし2023年の冬は、ロシア産は禁輸、備蓄も出し切った、暖冬予想はないということで、冬を乗り越えられるのかという議論まで発生しています。

つまり、さらなる燃料高により企業の生産活動以前に国民の最低限の生命活動維持が危ぶまれているという異常事態です。

欧州が復活するのは2020年代後半と言われている

ウクライナの件がどのような決着をするかに強く依存するが、欧州が失われた10年の成長を取り戻して「2021年末」の状態に戻るのが2028年頃と言われています。

これは、ロシアからの禁輸が解禁されるまたは、代替手段が確立してエネルギー問題が軽減するという内容がベースになっています。

どうなるオルカン

では、オルカンはどうなるのか。

現在の延長で進むとしたら、中期的には停滞すると見られます。
アメリカは2023年の利上げ終了で株高に入る可能性がありますが、欧州のマイナスがそれを打ち消す可能性があります。
さらに中国は2027年頃までの台湾統一を目指すとの報道も出てしまい、不安の種となっています。

ここまで述べた通り、欧州経済は主要国家を中心に相当深く沈む見通しがされています。
これは企業とかセクターというレベルではなく、大陸全体としての危機となっている。

このときオルカンは、広すぎる投資先の影響でアメリカの株高や中国のリベンジ消費などの上昇を打ち消す可能性があります。

確かに、片方が沈んでも他方が上がればプラマイゼロ。

これがオルカンの強みであり、それが存分に発揮されるという見通しです。

売却は悪手

とはいえ、今持っているオルカンは売却する必要はありません。
結局のところ売り時なんてわからないからです。

積立投資の売り時はただ一つ。その資金が必要になった時です。

買いますならセクターを狭めるのも面白い

オルカンを買い増し続けるのもいいのですが、これを機に少しだけセクターを絞ってみるのも面白いかもしれません。

世界の複雑性は加速度的に上昇していますから、伸びるところを考えられるようになるとより良い投資生活が待っているのではないでしょうか。

新興国株ならインドのGLINやトルコのTUR、先進国ならS&P500が安定。
新興国株では中国やロシアを外すまたは低めに設定されたものがおすすめです。
特に中国なんかは、どれだけ経済が良くても党の一言で全てがひっくり返りますから、1年後の予想が当てになりません。

あくまで個人的な感覚です。

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