「投資は余剰資金で」ってのはよく言われるけど、最近は若者を中心に「収入が低い中で生活を切り詰めて投資」をしている人が多いんだ。
背景にあるのはYoutuberを中心としたFIREなどの投資話だと思っているよ。
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ギリギリまで節約して投資に回しているってことだよね?
生活にゆとりがなくなるとか、人生経験を積む機会を失うとか言われてるよね、
確かにそれはそうなんだけど、今回の話は少し違うんだ。
そもそも節約してでも投資をしたい人は、生活のゆとりとか習い事とかでの人生経験とかよりも投資を優先しているだけだから、別に大した問題ではないんだ。
えー?じゃあ何が問題なの?
レバレッジとか?
それはね・・・「人の心」だ。
この記事の内容
- 生活を切り詰めて行う投資は下落のストレスに耐えられなくて損を生みやすい
- 収入が低い人(年収350万円以下くらい)は収入を上げるほうが遥かに効果がある
一般的に言われている「投資は余剰資金で」とは
投資を始めようとすると、必ずと言っていいほど聞かれる質問は「投資資金の性格」という問いです。
これは、「生活資金」「退職金」「余剰資金」とかいくつかの項目があって、要は投資資金の元となるお金は何ですか?聞いているわけです。
このとき余剰資金を選ばないと投資を始められなかったり、銘柄によっては買えないとか警告が出るなんてことになります。
ではなぜこのような質問がされるのかというと、それは投資が「元本保証ではないから」というのが大きいと思います。
要は大きく儲けようとして無謀な金額を投入すると、取り返しのつかないような状況になってしまいますからこんな事を聞いてくるわけです。
特にそれ以上のことはありません。
この質問は特にストッパーとしての意味はあまりなくて、例えば嘘の回答をするとか、どんな回答でも投資ができるなんてことになります。
今回話す「生活を切り詰めての投資が失敗する」というのはこう言った一般的な話とは少し違った、「人間の心理」という側面を取り扱った内容になります。
生活を切り詰めての投資が失敗する最大の理由は精神的不安
本題に入っていくよ。
言い換えれば「貧しい状態での投資は失敗する」ということなんだけど、これは「切り詰めて用意した資金が下落によって目減りすることに精神的に耐えられないから」なんだ。
なるほど!確かに生活を切り詰めて捻出した10万円が7万円に減ってるのなんて耐えられないな・・・・
損切りという名目ですぐに売っちゃうかも・・・
でしょ?一生懸命ためたお金が何もしていないのに急速に減っていくことに耐えられずに売ってしまうんだ。
そして売った後、上昇を始めようものならまた買い戻す、下落をしたら売る。これを繰り返すうちに損失が拡大していくパターンに入るよ。
またはチャートに張り付いて1円の上昇に一喜一憂するかだね。
特に個人投資家に言えることですが、いかに長い間市場に残り続けるかが最重要になってきます。
それは短期的な売買により入退場を繰り返すということではなく、一度投入した資金をどれだけ引き上げずに株式市場の荒波に曝し続けられるかということです。
この「いかに長く市場に参加するか」の影響については以下の記事が参考になるから是非みてほしいです。
米国株が暴落中。今後S&P500はまだ下がる?もう上がる?積立投資はどうすべき?
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もう少し話を具体的に考えてみましょう。
例えば、あなたは日々の生活に節制に節制を重ねて何とか1年で100万円を捻出しました。
そのために飲み会なども全て断り、飲み物は水で我慢、ご飯は質素に1日1食。友人・異性との交友を減らし、お金が増える事を妄想してひたすら投資の勉強。
満を辞して選びに選び抜いた銘柄に100万円を投入!
しかしここでFOMCのテーパリング開始という業績とかは一切関係ない出来事により20%下落して一夜で80万円になってしまった。
このとき、あなたは冷静に節制を続けて、さらに買い増すことができるでしょうか?
大抵の人は大パニックになって、1日中チャートに張り付いた結果ジリジリ下がることに耐えきれなくなって売ってしまうのが関の山でしょう。
事態はさらに悪い方向に進むことが多いです。
この次にとる行動はおおむね以下のどれかです。
- 投資なんてやらなければよかったと絶望し、貯金に励むようになり貧乏生活へ
- ちょっと上がったタイミングで買い直して、次の下落でまた焦って売っての繰り返しで貧乏生活へ
- 損を取り返そうとして、仮想通貨などの高リスク投資に手を出して大損。貧乏生活へ
大体こんなところでしょう。
つまり余裕がない状況での投資というのは、損失によって生活に支障が出るとか以前に、わずかな下落にも耐えられない精神的に貧弱な基盤の上での賭けになる
ということです。
僕自身は、トータル500万円くらいを投資に向けているんだけど、最近の経済界のゴタゴタで30万円くらいのマイナスを食らっているね。
きっともっと下がるだろうけど、何とも思っていないどころか更に買い増す準備をしているよ。
給与収入が比較的高めの水準なおかげで、下落しようが実際の生活に影響は0だからだね。
これが、「下落したら生活が立ち行かなくなる」とかだったらこんな余裕は絶対になかったよ。
こう言った焦りを解消するための考え方を敗者のゲームという本で詳しく書かれているから、暴落局面に耐えるためにも正しい考え方を身につけるために読んでみる事を強く推奨します。
個人投資家向けの伝説の名著です。
この本一つで投資家Youtuberの話が深く理解できるようになる重要かつ本質的な内容を教えてくれます。
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感想(0件)
とはいえ投資は早めに開始したほうがいい
えー?じゃあ収入が低いうちは投資は始めないほうがいいってことなの?
マメ黒SYA-CHIKUNOだよ。早めにやったほうがいい。
大事なのは0か100か・表か裏かの極端な考え方ではなく、40や60といった中間を取りにいくことなんだ。
投資に失敗する人や、初心者の人はここを間違いがちだよ。
投資を始めた人や、始めようとする人に多いのが極端な考え方です。
特に昨今の買えば必ず儲かるというような異常事態の場合に顕著です。
- 貯金している奴は情弱。投資にオールインこそ至高
- 投資なんていつ暴落わからず危険。貯金こそ至高
実際にこういう考え方の人はいます。これは極端すぎて人生を豊かにする機会を失います。
重要なのは、目的を見据えて自分のライフスタイルに合った投資を開始する。ということです。
投資か貯金か。どちらが優れているかということではない
確かに、貯金よりも投資の方が資産を築く機会に恵まれているのは事実です。
昨今の日本は短期金利もゼロ金利状態ですから、貯金だけでは資産形成難しいです。
しかし収入が多い人だった場合はどうでしょうか?収入が多いのであれば、無理に投資を始めなくても生活費の見直し等でスリム化すれば資産は形成できます。
また、投資は減るリスクもありますからそれを気にして一日中チャートに張り付くような状況も精神的にゆとりがあるとは言えません。
しかも悪いことに現在FOMCの結果を受けて米国株は下落ムードですし、ウクライナ危機などもあり経済見通しは先行きが暗いです。
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一方で貯金こそ至高という意見。
例えば節約して年に200万円貯金したとします。確かに金額ベースでは資産が減ることはないのですが、このままではインフレに敗北します。
今、100円でアイスが一個買えるとして1年後にアイスが120円に値上がりした場合、実質的には資産の価値は20%近く下落したことになります。
つまりこれは200万円が160万円になったのと近いのです。
このように、貯金は金額面では目減りしませんが、実質的な価値はインフレに確実に負けます。
そして今日本は長いデフレを脱却して急激なインフレに傾こうとしています。(悪いインフレですが)
投資と貯金、どちらにも共通しているのは「いずれの方法も、自分の努力ではどうにもならない部分で損が出る」ということですから、重要なのは自分の精神的な安定を得られるポジションで貯金と投資どちらもやるということです。
なぜ投資が重要なのか。それは先述の通り、投資期間を長くとることこそが個人投資家が確実に成功する唯一の方法だからです。
繰り返しですが、こう言った内容は全て敗者のゲームという本の序盤に書かれている基礎的なことなので、投資と向き合うにあたって必ず読んでください。
たった2000円程度で、投資の真髄を体系的に学べるのですから良い時代になったものですね。。。
投資が不安な人は、500円から始められる証券会社がありますから、まずは開設してみてください。
大手証券会社よりもかなり小さい金額から取引を経験できます。
まとめ
なるほどねー。
投資は大事だけど、節約して浮いたお金でやってるうちは精神的にマイナス要素のほうが大きいんだね。
確かに、苦しい思いをして節約したお金が減るの耐えられないよ・・・・
マメ黒SYA-CHIKUそうだね。投資に不慣れな人ほど下落には耐えられないから、節約しての投資はお勧めできないよ。
投資を始めるなら、節約して投資じゃなくて収入を上げてから投資だ。
まずは収入を上げないと、どのみち投資はイバラの道なんだよ。
ただ、投資自体は少額であれば損失があってもかなり限定的だから、経験を積む意味でも早く始めたほうがいいんだよ。